こんにちは!現役のWebデザイナーのずぼらなオッター(@Otter_zubora)です。
現在Webデザイナーの僕は新卒で働いた会社がブラックな環境のグラフィック系のデザイン会社でした。
今回はその当時は普通だと思ってた今じゃありえない常識をご紹介したいと思います。
ブラック企業に働いてたことがあるの!?
そうだね。実は2回ブラック企業で働いてた経験があるよ!
同じ過ちを二度も!?
ブラック企業を見抜くのは今に比べて昔はもっと難しかったから…
- ブラック企業で働きたくない人
- 残業が多くて悩んでいるデザイナー
- 転職を考えている人
体験談① 残業時間は給料がもらえなくて普通
ブラック企業あるあるなんですが、残業代は当たり前のようにもらえません。
新卒デザイナーだった僕は「デザイナーは残業時間はすべて給料に含まれているよ」という話をそのまま信じてしまいました。
世の中のデザイナーという職業は「全ての人が残業代をもらえないものなんだ」と思っていました。
実際にはそんなことはなくて、残業代がしっかり出る会社もたくさんあるのでブラック企業の洗脳とは本当に恐ろしいものです。
◯◯が普通というセリフには注意
何か業務内容とか勤務内容で疑問を持ったときに上司や社長に相談したことがあります。
そんな時は「◯◯では普通」だからしょうがない。と言われることがほとんどでした。
「みんな経験しているから我慢しないといけない」のように答える会社は基本的にブラック企業の傾向が高いです。
「そんな疑問をもっている君のほうがおかしいんだよ」ということを匂わせているので徐々に自分の体もブラック企業に染まってしまうのです。
体験談② 朝礼がある
ブラック企業では数多くの無駄な会議や無駄な行事があります。
中でも僕が苦痛だったのは朝礼です。
社長の自己満でやっていただけで、社長の最近の話を中心に「お話を聞く場」です。
さらに地獄なのがこの朝礼は30分から長いときには一時間もあります。
しかも、社員当番制で3分間スピーチという謎の時間もありました。3分間で最近あった出来事について話すという内容です。
そのスピーチに社長がコメントするという全く無意味な行事でした。
体験談③ 営業の電話もデザイナーが取る
社畜デザイナーとしてブラック企業に勤めていた頃は営業もデザイナーがやればいい!ということで新規お問い合わせの電話からすべてデザイナーが電話を取らなければなりませんでした。
しかも、社長は絶対に出ないのに、3コールを超えるとちくちくと文句を言ってきます。
デザインをやりながら電話も取るのって思っている以上にストレスで、なかなかデザインが進められなくてイライラしていました。
体験談④ 給料の支払いが遅れる月がある
ブラック企業に勤めていてびっくりしたのは、たまに給料の支払いが遅れることがあるということです。
普通じゃ本当にありえないのにブラック企業ではわりと普通に行われます。
散々夜遅くまで数多くのデザインタスクをこなしたあげくに給料が遅れる。心が折れました。
それも一方的に社長から「私も頑張ってるから一緒に頑張って乗り越えて欲しい」と言われ最大一ヶ月くらい給料の支払いが遅れました。
同僚はもっと遅れていた
会社をやめるときに同僚に給料が遅れていたことを話題にしたところ、なんと同僚はもっと給料が遅れていたそうです。
僕は安月給で一人暮らししていたので少しでも遅れると家賃の支払いとか色々な支払いで本当に苦しかったです。
体験談⑤ 基本的に昇給がない
ブラック企業に勤めていて刷り込まれたのが昇給は普通にないということです。
評価精度もすごく適当で、業績があまりよくないとかの理由で基本的に昇給はかなり渋られます。
本当のところ、会社に利益がでているかどうかもわからないですが、昇給がないと普通は辞めてしまうもんですよね。
しかし、ブラック企業に勤めていると感覚がおかしくなるのでそれでも働く人がいます。
だからブラック企業は生き残るのです。
昇給がない会社で働くべきじゃない
普通に考えて昇給がない会社では働くべきではありません。
毎月1万円の昇給があった場合とない場合では、生涯でもらえる給料にも大きな差ができます。
そしてモチベーションにもかなり影響するので昇給がかならずある会社に就職しましょう。
体験談⑥ ボーナス(賞与)がない
「普通デザイナーには賞与(ボーナス)なんかないよ」そう言ったデザイナーの先輩が居ました。
なので僕もデザイナーは賞与(ボーナス)はもらえなくて普通というように認識していました。
ブラック企業にいると恐ろしいほどブラックな常識を刷り込まれてしまいます。
賞与(ボーナス)がある会社もたくさんある
ボーナスがないデザイン系の会社も本当に多いです。
デザイナーの多くはボーナスをもらっていないという話もあります。
一方で普通にボーナスが出る会社も多いです。
社畜デザイナーの頃は諦めがちですが、実際にはデザイナーがボーナスがもらえる会社もたくさんあるので諦めないでください。
体験談⑦ お昼休みがない
社畜デザイナーには昼休みはありません。
一時間昼休みがあるといいつつもきっかり一時間休んでいると社長に嫌な顔をされてしまいます。
「仕事できる人間は昼飯も早食いだ!」という謎の持論を何度も聞かされたもんです。
やがて仕事が多く、タスクに追われてくるとお昼休みもなく片手間に何か食べながら仕事をすることが多くなりました。
本当はお昼休みって効率的
ブラック企業にいる時はお昼休みはいかに少なくして作業にあてられるか、みたいなのが基本でした。
しかし、実際には人間の集中力ってそんなに持たないので適度に休憩を入れたほうがデザインもスムーズに進むしアイデアも浮かびやすいです。
伸びている会社では昼休憩のほかに15分のお昼寝を取り入れているのは科学的にも効率的だからでしょう。
体験談⑧ タイムカードはアナログだから無意味
ブラック企業にデザイナーとして勤務していた頃は出勤するとタイムカードを押すようになっていました。
アナログで印字されるものでした。
みなし残業として毎月40時間は残業代に含まれていましたが、実際には40時間で収まる社員は居ませんでした。
多い人では100時間を超える人もいました。
しかし、タイムカードはなぜかきっちり19時に打たれていたそうです。
僕も残業が40時間を超えてる時もありましたが、実際には申告時に40時間に収まるようになっていたんですよね。
不思議なタイムカードでした。
普通に退勤せずにタイムカードを押す上司
さらにおかしいと思ったのは僕の上司は19時の定時になると自らタイムカードを押してから仕事を再開していたところです。
それを見て社長は「えらい!」と褒めていました。
そんな働き方だから業績も伸びないんだろうなあと今になったら思います。
普通に社員みんながタイムカードを虚偽しているので日本のブラック企業はまだまだなくならないんでしょうね。
体験談⑨ チラシ1万円以下のデザインも受注する
基本的にデザイナーが営業も兼ねていたんですが、まれに社長が同席したり社長が案件を取ってくる時もありました。
実はそれが一番厄介でした。
なぜなら社長はノンデザイナーだったのでとにかく安くデザイン案件を獲得してくるからです。
社長的にはとにかくクライアントに入り込むために価格競争で勝負してしまいます。
なので上司は飲食店のA4チラシを両面デザインで8,000円でやっていたこともあります。
8,000円って1,2時間でやってようやく利益が少し出るくらいなのでかなり赤字なんですよね…。
デザインは一度価格を下げると上げられない
デザイン料金って一度下げてしまうと値上げってかなり難しいんですよね。
理由を作るのも難しいし、前はこの値段でやってくれてたのに値上げするならもう別の所へ。みたいなことにもなりかねないんです。
実際にはクオリティが高かったり関係性がうまく作れていればクライアントが離れることはありません。
しかし、ブラック企業の場合は鬼のような量のデザインをやっているのでクオリティもそこそこになってしまいます。
さらにクライアントの数も多いので関係性がうまくできなくて発注が来なくなってしまうこともかなり多いです。
なるべくデザインでは価格競争はしないほうが良いと感じました。
体験談⑩ 「家族みたいな社員」と言う社長
僕はブラック企業かも?と思う判断基準の1つに「アットホームな職場」「家族のような社員」「家族みたいな関係」と言う社長がいることです。
一見温かい雰囲気で良い職場環境かな?って思うんですが、苦しい時やしんどい時は根性論でどうにかしようというのがこの特徴です。
家族みたいな存在だから何でも言って良いようなワンマン社長のパターンがとても多い傾向です。
もしも本当に家族みたいな存在なら社員から「今日しんどいんで仕事休むわ!」みたいなのが許されるはずなんですよね。
僕はこの言葉には気をつけています。
僕はアットホームな会社を求めていない
僕は職場環境が良好なことはもちろん大事だと思っています。
一方でアットホーム感は違うように感じます。
なぜならアットホームな職場環境って仕事からプライベートまで干渉されることが多いからです。
土日も行事があったり、結婚観や家族像についても踏み込んでこられるし…
僕はライフワークバランスはしっかり保ちたいし、働く上での人付きあいはとても重要です。
ですが、一方でアットホームまで行くとちょっと違うかなって思いますね。
芸人さんのコンビの関係でも、うまくいってるるのは「割り切って仕事と区別している人」ですよね。
あくまでビジネスの関係が一番良いのです。
ブラック企業がなくならないのは雇用される側の責任もあるかも
なんでそんなところで働くの!?とホワイト企業に働いているとブラック企業に働いている人に疑問を抱くこともあります。
しかし、実際にブラック企業に働いていると不思議なもんで「どんなに環境が悪くても」「どんなに職場の人間関係が悪くても」働き続ける人が本当に多いです。
その多くの理由が「転職が面倒」「辞めて裏切りたくない」「他の会社に転職できなさそう」です。
なんか時間もないし、転職も大変だし…とずるずるブラック企業に働き続けるのでブラック企業も改善する必要がないんです。
ブラック企業も一部の会社
どうせデザイナーという職業はどこもブラックだし…と諦めている人は考え方を変えたほうが良いです。
かつては僕もそう思って毎日だらだら仕事をしていました。
しかし、実際にはホワイト企業で働くデザイナーもすごく多いし、実際に僕も今では前よりも勤務時間が短いのでブラックの時よりも2倍年収は増えました。
社畜のままだと気づいたらもう後戻りできない状態で後悔することもあります。
まずは軽く転職活動からはじめてみることを僕はおすすめしています。