こんにちは！現役のWebデザイナーのずぼらなオッター（@Otter_zubora）です。
ここ最近AdobeもAIを使った技術の公開や、デザインツールもAI化が加速化しています。
ChatGPTが一般公開されたことでAIがどんどん身近になって、ここからは進化が加速することが予想されます。
そこで今回はグラフィックデザイナーやWebデザイナーの仕事がAIによって奪われるという話をまとめました。
現役デザイナーの僕としての意見も一緒に書いているので最後まで読んでもらえると嬉しいです。
AIが人間の仕事を奪うっていうのがずっと話題だよね！
そうだね！仕事を奪われないとは言い切れないのが現実だよね…
- AIがデザイナーの仕事も奪う未来について
- グラフィックデザインやWebデザインは人力でやる必要がなくなる理由
- どんなグラフィックデザイナーやWebデザイナーは生き残れるのか
AIがデザイナーの仕事も奪う未来がすぐそこにある
Design.aiを始め、様々なサービスでAIがデザインするということが現実になってきました。
Figmaでも自分が操作している行動を読みとって隣でAIがカーソルを動かして作業するというプラグインもリリースされています。（参考：Figma上でUIデザインを考えてくれるAIデザインコンパニオン「Genius」発表）
そのほか、AdobeもAdobe Fireflyという新しいツールを開発中でベータ版はリリースされています。
AIを使って写真を本物同然のように作成できます。
こうなると写真素材も、これをもっとこうしたかったんだよなあとPIXTAで選んでいるときのデザイナーの悩みもなくなるようになるでしょう。
デザイン作成の分野までAIが浸透する
将来の仕事の予測は困難で、確定的な答えは誰にもわかりません。
一方で、AIの発展はグラフィックデザインやWebデザインの業界にも変化をもたらす可能性があります。現在、AIは既存のタスクを自動化するために使用されています。
たとえば、画像編集やレタリング、デザインの自動生成など、一部の作業は既にAIによって効率化されています。
さらに、AIはデザインのアシストツールとしても使用されており、デザイナーがクリエイティブなプロセスを支援するために利用されています。
しかし、クリエイティブな仕事においては人間の創造性や感性が重要な要素です。
デザインは文化や感情、コミュニケーションの手段であり、これらの要素は人間の経験や直感によってもたらされます。
そのため、AIが完全にグラフィックデザインやWebデザインの仕事を置き換えることは難しいと考えられます。
一方で、AIの発展によって新しいデザインの手法やツールが生まれる可能性もあります。AIは大量のデータを処理し、パターンを認識することが得意です。
これにより、デザイナーはより洞察力を持ったデータ駆動型の意思決定や予測を行うことができるかもしれません。
そのため、デザイナーと言う職業であってもディレクションをしない依頼のままデザインをするというデザイナーの仕事はなくなっていくでしょう。
これらをまとめた結論として、AIの進歩はグラフィックデザインやWebデザインの業界に影響を与えることが予想されますが、創造性や感性を要する側面では人間のデザイナーが重要な存在であり続けるでしょう。
デザイナーとAIの協力や相互補完の関係が発展することで、より効果的なデザインが生まれる可能性もあります。
より創造することに頭のリソースを使えるようになるので手を動かすのはAIに任せる！みたいなことは考えられそうです。
グラフィックデザインやWebデザインは人力でやる必要がなくなる
今も自動処理って結構デザインツールで色々できるようになっていますよね。
例えばFigmaならオートレイアウトとか、Photoshopならアクションツールで自動処理、背景切り抜きなんかも昔はパスで書いてました。
しかし、今は自動選択が精度も上がって自動化に近いです。
AIは学習能力に優れているのでデザインを何千、何万、何億と読み込ませることができてどんどんナレッジが溜まっていきます。人間の記憶の限界がないような感じです。
なので、最初のうちはAIでデザインしたものは人間の力が必要でしょう。ChtaGPT同様に、「それは間違っている」「これが正しい」と記憶させておくことが大切です。
そのうちディレクターとデザイナーという関係ではなくディレクターとAIデザイナーという関係になっていくんではないかな？と予想しています。
AIがデザインできるようになればデザイン案出しも低コストでできますし、修正もいつ言っても処理できます。
人の場合は属人化してしまうようなデザインも自分のAIデザイナーなら自分の思いのままクリエイティブに集中できるようになります。
フォントを変えたバージョンを見たい、配色を変えたものを見たい、別バターンを見たい。
そんなとき、人の力がいらなくなるんじゃないでしょうか。そうしてデザイナーの仕事がAIに奪ってもらえる日もそう遠くないはずです。
どんなグラフィックデザイナーやWebデザイナーは生き残れるのか
どんなグラフィックデザイナーやWebデザイナーは生き残れるのか？という話はデザイナーなら誰しも話題にしたことがあるテーマではないでしょうか？
AIにデザイナーの仕事を奪われるんじゃないか？飲みの席ではよく話題になります。
グラフィックデザイナーやWebデザイナーの仕事って始めるのは正直簡単です。一方で持続して生き残っていくデザイナーになるのはかなり難しいです。
なぜならなりやすいのでそこそこのクオリティでしかデザインができないっていうとノンデザイナーでも最近ではそれっぽいデザインが作れます。
もっと論理的に、ディレクションができて、すべてを任せられるデザイナーにならないといけません。
依頼主、クライアントの言われるがままのデザインしか作れなかったり、何度もクライアントが指摘しないとデザインが完成できないようなデザイナーは生き残れません。
これはAIがなくても同じです。なるのは簡単、続けるのは大変。それがグラフィックデザイナーやWebデザイナーの核心部分です。
専門学校や大学で一緒だったデザイナーで今もデザインを仕事にしているのはクラスの30人のうち3人だけです。90%以上の人は辞めてしまいました。
生き残れるデザイナーの特徴
僕が10数年デザイナーをやってきて、数多くのデザイナーと関わることで感じたことがあります。
生き残れるデザイナーの特徴は「ずっと勉強し続けられるかどうか」です。
今日と同じようなデザイン、同じようなデザインツールの使い方をしているようなデザイナーは遅かれ早かれ消えていってます。
一方で生き残ってるデザイナーはトレンドをすぐに取り入れたり新しいツールを使ったり、日々デザインだけでなくツールの効率化も研究しています。
情報感度に敏感な人が多く、同じデザインを作るときでも今日より明日、今日より1ヶ月後、全然スピードが変わっています。
デザイナーになれば終わりっていうよりは正直、デザイナーになってからのほうが勉強勉強の毎日です。
Webなんて特にアップデートは早いので、コードの書き方は1年もあれば全然変わってきますし、最近だと数多くの端末が発売されます。
そのたびに新しい知識を学ばなければなりません。勉強し続けられるかどうかが生き残れるかどうかの分岐点でしょう。
AIに仕事を奪われるのもAIの人工知能に負けてしまう人です。
AIに仕事を奪われない働き方
AIの発展はデザイン業界に変化をもたらしていますが、それによってすべてのデザイナーの仕事が奪われることはないでしょう。
むしろ、グラフィックデザイナー、WebデザイナーとAIの協力や相互補完を通じて、より豊かな働き方が実現できる可能性があります。
創造性と感性の活用
デザインは人間の創造性と感性に基づいています。
AIはデータの処理やパターン認識に優れていますが、創造的なアイデアや感情を表現する能力はまだ現在は人間にしかありません。
デザイナーはAIのサポートを受けながら、独自の視点や美的センスを活かしてクリエイティブなデザインを生み出すことができます。
しかし、今後進化を遂げて、人間に近い知能になるかもしれません。
データ駆動型の意思決定
AIは人間とは違って大量のデータを分析し、傾向や予測を提供することが得意です。
デザイナーはこれらの情報を活用して、デザインの意思決定や効果の評価に役立てることができます。
AIの力を借りることで、より効果的なデザイン戦略を立てることができるでしょう。
新しいツールや技術の習得
AIの発展によって、新しいデザインツールや技術が生まれています。
デザイナーはこれらのツールや技術に積極的に取り組むことで、効率的な作業やクリエイティブな表現の幅を広げることができます。
AIとの共存を通じて、より高度なスキルを身につけることが重要です。
人間の要素の重要性
デザインは人々とのコミュニケーションや感情の伝達に関わる重要な要素です。
人間のデザイナーはクライアントのニーズや目的に対して直接対応することができ、個別の要求や文化的背景を考慮したデザインを提供することが可能です。
AIは効率化やサポートの面で役立ちますが、人間の関与が不可欠です。
よってこの部分はAIに奪われることは今のところないため、人間の要素の重要性を改めて認識しておくと良いでしょう。
AIの進化はデザイン業界に変革をもたらしますが、Webデザイナーやグラフィックデザイナーは創造性や感性、人間の要素によって付加価値を提供し続けます。
AIとの協力や相互補完を通じて、より充実した働き方を実現することが可能です。
最後に
AIによってWebデザインやグラフィックデザインの仕事は少しずつ奪われていくということはあるでしょう。
しかし、創造性や感性、人間の要素の部分はAIには奪われることは今のところありません。
なので、人間にしかできないWebデザイナー、グラフィックデザイナーになることが将来生き残っていけるデザイナーになれます。
AIを嫌がらず、AIに自分の仕事を効率化してもらって使いこなせるデザイナーになっていきましょう！
